ハワイ研修

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三木 佐知恵

ホテルのスタッフ達と ホテルのスタッフ達と 女性マネージャーと。 女性マネージャーと。 卒業式の後、お世話になった友人達と。 卒業式の後、お世話になった友人達と。

 「ハワイにあなたの色の風を吹かせて来てください。ハワイの人々が、あなたに出会えたことで、何か大切なものに気付けるような、そんな存在になって来てください。」

 私がハワイ研修に行く直前、恩師から頂いた言葉です。彼は、私が幼少の頃、生まれて始めて英語を教えてくださった方です。彼は、私が研修に行ってから1ヶ月ほどで、急病になり、他界されました。それは、私がハワイで言葉や異文化の壁にぶつかり、自分に自信が無くなっていた頃の事でした。最後にお別れが言えなかったこと、彼が私に残してくれた言葉どおりには、なかなか現地の方々とコミュニケーションが取れなかったこと、そんな事を思い、目が腫れるまで夜中泣いたことを覚えています。 

 研修は、セキュリティオフィスから始まり、ベルデスク、ハウスキーピング、コンシェルジュ、フロントデスク、日本人専用ラウンジ、宴会課、エグゼクティブオフィス(秘書課)、経理課、営業課、広報、予約コントロール、FBコントロール等、多種多様な部署で行いました。研修といっても、マネージャーについて仕事を観察するだけではなく、会議に出席して意見を求められたり、いろいろな仕事を任されたりします。特に日本人のお客様が全体の6割を占めるシェラトンでは、日本語を話し、書くことができる私たちは重宝がられ、日本からのお客様の苦情処理や、日本語の案内文・レストランメニューの作成、ホームページの日本語ページの作成等を任されることが多くありました。
 中でも、一番印象深いのは、シェラトン・モアナ・サーフライダーのフロントで常時一人しかいないジャパニーズ・ゲスト・サービススタッフが急に休んでしまった日のことです。その時には「どうしよう」という気持ちよりも、「私が何とかするしかない」という気持ちになり、客室清掃の指示や、日系エージェントとのやりとり、日本人のお客様のチェックイン業務等、現地のスタッフに手伝ってもらいながら自ら指揮を執り、一日の業務をやり遂げたことを覚えています。

 こうした経験を積み重ねていくうちに、日本人であり、日本で育ち、日本で学び、日本のホテルで仕事をし、経験を重ねてきた自分という存在に自信が持てるようになってきました。現地のスタッフとも円滑にコミュニケーションがとれるようになり、職場や、または仕事後のプライベートでの交際の中で、多くの事を聞き、理解し、吸収できるようになると、オペレーションシステムや、それぞれの部署の役割、また、スタッフの仕事に対する姿勢まで、日本のそれらと比較し、現地の優れた部分、富士屋ホテルが取り入れるべきことなどにも目が向けられるようになったのです。 

 そんな中、たくさんの尊敬すべきマネージャーたちに出会う事が出来ました。特に、富士屋ホテルではまだ数少ない、女性の管理職の方々の下で研修が出来たこと。彼女たちの仕事に対する姿勢や、スタンスを拝見し、自分の理想像を頭の中で形作ることができたこと。これが私にとってハワイ研修での最も大きな収穫でした。ハワイから帰って一年半経った今でも、彼女たちの姿は頭に焼き付いていて、私を勇気付けたり、指針を表してくれたりします。ハワイで出会い、私にたくさんの経験をさせてくださり、支援をしてくださった方々には今も感謝の気持ちで一杯です。

 研修を終え、帰国してから、ハワイから一通の手紙が届きました。
中には、このような文章が書かれていました。 

 「先日、本を読んでいたら、次のような文章が載っていて、その文章を読んだら、あなたの事を思い出しました。その文章は・・・
"I believe that people of gentleness and caring can change the world. One unseen, unsung, unreward KINDNESS at a time."」

もしからしたら、私は、自分でも知らないうちに、ハワイでの6ヶ月間の日々の中で自分色の風を吹かせることが出来たのかもしれません。

 是非、皆さんもハワイ研修に挑戦し、あなた色の風を吹かせてきてください。そして、ホテルマンとしても、一人の人間としても、沢山の経験をし、自分を磨いてきてください。そのための時間や材料が、ハワイ研修には溢れています。皆さんの勇気ある挑戦を心から応援しています。

(平成18年5月現在)





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