KEYWORDS OF FUJIYA HOTEL
大切にしてきた想いは、
これからも変わらない。
富士屋ホテルが1878(明治11)年の創業以来大切にしてきた、おもてなしの精神。
それは「至誠」という社是として、富士屋ホテルの歴史とともに脈々と受け継がれてきました。
「至誠」とは、“この上なく誠実な事、まごころ”を意味しています。
創業当初、外国人のお客様を接客する上でのおもてなしから始まり、戦後、箱根のみならず全国に広がる富士屋ホテルへ——。
富士屋ホテルで働く全ての人が、この社是のもとに、相手の立場に立ち、どうしたらよろこんでもらえるかを常に考え、まごころを込めて向き合ってきました。
「至誠」という言葉に込められた想いをスタッフ全員が理解し、お客様に精一杯のおもてなしを実現するために考え、行動し、サポートし合える。
これが、富士屋ホテルの大きな強みです。
この現れの一つが、富士屋ホテルのサービス
Sincerity "心を込めて"
Speedy "迅速に"
Smile "笑顔を絶やさず"
Security "安全に"
Sensibility "目配り、気配り、思いやり"
この5つを意識しながらお客様と向き合っていくことの積み重ねで、お客様に愛されるサービスがつくられています。
富士屋ホテルは、常に新しいものを採り入れ、変化させてきたことで歴史を紡いできました。
そうした中で変わらないものが、「至誠」という社是のもと、大切にしてきた想いや理念。そして、それを行動に移せる企業風土です。
これらは、これからも決して変わらないものとして、富士屋ホテルで働く一人ひとりの心にしっかりと受け継いでいきます。
箱根・山梨・大阪にホテルや
レストラン等を展開。
富士屋ホテルといえば箱根・宮ノ下のホテルを思い浮かべる方が多いと思いますが、富士屋ホテル株式会社は国内および海外で事業を展開する国際興業グループの、ホテルズ&リゾーツ事業を担う中核企業として、箱根・山梨・大阪に宿泊施設やレストランを展開しています。
箱根・小田原エリアでは富士屋ホテルのほかに湯本富士屋ホテル、箱根ホテル。山梨エリアでは富士ビューホテル、フルーツパーク富士屋ホテル。大阪エリアでは大阪富士屋ホテルなどを展開しており、いずれのホテルでも、社是「至誠」に基づいたお客様へのサービスを行っています。
また、FUSION DINING F などのレストランや、ベーカリー&スイーツ ピコットも運営しており、ご宿泊いただいた方だけでなく、多くのお客様に富士屋ホテルの味を楽しんでいただいています。
新たな試みも積極的に行っており、女性ならではの感性を発信することを目的とし、富士屋ホテルズ&リゾーツで働く女性だけのチーム“F-STYLE”を立ち上げ、女性ならではの視点を活かしたオリジナル商品の企画や、ホテル周辺のスポットを紹介するWebサイトを開設し、情報を発信しています。
変わらない景色、
受け継がれる思い
富士屋ホテルは、2018年から2020年にかけて創業以来初との本格的な大改修を実施し、2020年7月15日、「新生」富士屋ホテルとしてグランドオープンしました。
この改修工事では、登録有形文化財にも指定されているホテルの美しい建築や内装を残しながら、客室の改装、ロビーやフロントの改修、庭園の改修を行いました。
また、食堂棟のメインダイニングの天井に描かれた日本アルプスの高山植物は、文化財修復のプロフェッショナルが色鮮やかによみがえらせています。多くの記念すべき日を演出してきたレストラン「カスケードルーム」は、欄間の彫刻、壁面のステンドグラスなどを補修し、以前の姿を残しながら最上階に移設。合わせてレストランからの導線を見直すことで、お客様へのサービスをいままで以上に向上させています。また、レストランや客室、ロビー等の椅子や家具なども、専門の職人による張り替えを行っています。
この改修工事により生まれた「新生」富士屋ホテルは、新しい顔を生み出すとともに、これまでの富士屋ホテルを語り継ぐことを目的としています。
歴史を受け継いで守られてきたおもてなしの空間を大切にしながら。
富士屋ホテルは新たな歴史を紡いでいきます。
世代を超えて愛されてきた
富士屋ホテル
富士屋ホテルが提供するのは、かけがえのない「思い出」そのものです。
小さいころの家族旅行や、大切な人との特別な休暇など、富士屋ホテルで過ごす時間の全てがお客様にとって忘れられない時間になります。
そうした時間を創り出すため、おもてなしにも富士屋ホテルならではのこだわりがあります。
お客様をお迎えするときに、“こんにちは”とご挨拶をしたり、レストランでお料理をお出しするときにも、お客様の動きをさえぎらないように左手でお出しするように決めています。
お客様に最高の時間を過ごしていただくために、何をすればよいかを考えています。
富士屋ホテルのお客様には、何度もお越しいただく方も少なくありませんし、世代を超えて富士屋ホテルのリピーターになっていただいているお客様もいらっしゃいます。
世代を超えて愛されてきた富士屋ホテル。
その歴史は、私たちのおもてなしの結晶でもあります。
いつも変わらぬまごころで、
お客様に最高のおもてなしをご提供する。
それが、富士屋ホテルです。
140年の歴史を持つ
クラシックホテルの草分け
富士屋ホテルの創業は、1878(明治11)年。箱根宮ノ下の地で500年もの歴史を持っていた温泉旅館「藤屋」の名をもとに、「富士屋ホテル」として創業。洋館を建設し、パンや肉類を毎朝小田原から宮ノ下に取り寄せてサービスを提供した、本格的な外国人向けリゾートホテルでした。
当時は箱根の山道も整備が整っておらず、箱根を訪れるのは容易ではありませんでしたが、1887(明治20)年の新道整備や、1919(大正8)年の箱根登山鉄道開通などを経て、箱根が外国人から避暑地として人気を集めるに従って、富士屋ホテルも厚い支持を集めるようになりました。
海外のリゾートを参考に、1917(大正6)年にはゴルフコース建設に着手。この仙石ゴルフコースは日本のゴルフ文化の先駆けとして今日まで多くのお客様に親しまれています。
長い歴史の中で、多くのお客様に愛されてきた富士屋ホテルには、海外からの多くの著名人も訪れました。喜劇王として知られるチャップリンは、1932(昭和7)年に本館に宿泊。当時散策した散歩道は「チャップリンの散歩道」として、その後もお客様に親しまれています。1937(昭和12)年にはヘレン・ケラーが、富士屋ホテルを訪れています。
戦後、米軍の接収を受け営業を制限せざるを得ない時代もありましたが、1954(昭和29)年に米軍への施設貸与が終了し、一般向けの営業を再開。
外国人のみならず国内外の幅広いお客様にご支持いただき、何世代にもわたってご利用いただくお客様や、生涯忘れられない記念日にご利用いただくお客様、ブライダルにご利用いただくお客様など、数え切れない想い出や感動を作り続けてきました。
1997(平成9)年には本館や食堂、菊華荘などが登録有形文化財に登録され、2007(平成19)年には「富士屋ホテルと箱根観光関連遺産」が近代化産業遺産に指定されるなど、歴史に残る建築美も高く評価される富士屋ホテル。
2018年には創業140年を迎え、新たな歴史を紡いでいます。
良質な素材と
おもてなしの心を活かした料理
富士屋ホテルが提供するのは、受け継いできたレシピを守りながらも、素材を活かし、新しい感覚を採り入れた「記憶に残る料理」です。
富士屋ホテルの料理はフランス料理を礎としていますが、歴代の社長や料理長が世界各地を訪ね、その知識や技術をメニューに採り入れ、富士屋ホテル独自の味やスタイルをつくりあげてきました。富士屋ホテルを訪れるお客様を魅了してきたこのレシピは、進化しながら、いまもなお多くのお客様にお楽しみいただいています。
また、富士屋ホテルは創業当時からいくつかの水源を有しており、湧き水を料理に用いています。天然のろ過装置とも言える山麓の砂礫層を流れ、不純物が取り除かれた良質な湧き水は、飲料水としても利用されており、富士屋ホテルの料理に欠かせない食材の一つです。この湧き水を使って作るコンソメスープは、創業当時から続く富士屋ホテルの人気メニューです。
また、代々伝わるレシピに基づきつくられるビーフカレーにもこのコンソメスープが用いられており、富士屋ホテルの看板料理として愛され続けています。富士屋ホテルのカレーは、フォークを供するのも大きな特徴。これは、「米は野菜の一種である」という理由に基づくものです。
また、登録有形文化財に登録されたメインダイニングルーム「ザ・フジヤ」をはじめ、食事をしていただく空間にも大きなこだわりを持っているのも富士屋ホテルの特徴です。もちろん、一人ひとりの料理人や、お客様に料理をお届けするスタッフのおもてなしの心も欠かせません。
受け継がれてきたレシピやこだわりと、良質な素材。そして食事を楽しんでいただく空間と、おもてなしの心。
それら全てが世代を超えて愛される、「記憶に残る料理」をつくりだしているのです。